
リフォーム会社や工務店で「良いサービスを提供しているのに、なかなか集客が上手くいかない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。中でも広告運用が上手くいかず、オンラインで顧客を集められないという声はよく聞きます。そこで今回は、集客を成功に導くために活用できる広告運用会社について解説します。
広告運用とは、どのような広告を出すか、どんな媒体が効果的か、予算はいくらがよいかを検討し、出稿した広告がどの程度の効果があったかを検証して、改善策を考える一連の流れのことです。
Web広告には、様々な種類があります。たとえば、ユーザーがGoogleやYahoo!などで検索した際に自社のHPが上の方に表示されるための「SEO対策」や、InstagramやTwitterなどを活用する「SNS広告」、検索結果ページに表示される「リスティング広告」などが主流です。これらは専門的な知識がなければ「広告を出してはいるが誰にも見られていない」という状態になってしまい、集客につなげることは簡単ではありません。だからこそ、予算をかけてもプロの力を借りて広告運用することには、大きな意味があります。
特に工務店やリフォーム会社が注目すべきは、リスティング広告です。自宅のリフォームや増築などを検討している顧客が最初にする行動が、「〇〇市 リフォーム」「〇〇町 工務店」といったキーワードでの検索です。「うちはいつも、あそこにお願いしているから」といった付き合いがある方以外は、ほとんどの方がまずはネットで情報を集めます。
顧客がネットで検索したとき、検索結果の上の方に表示されるのがリスティング広告です。下記の画像のように、検索結果と同じような形で広告を表示させることができます。ユーザーの意図にそった内容のものが表示されるので、クリックされる可能性が高く、そこから購入や契約につながることも多いです。

ユーザーは自然とこの広告が目に入るため、ここに表示されるかどうかが集客できるかどうかの1つのポイントになります。
掲載順位を左右するのは、入札価格と広告の品質です。入札価格が高額であればあるほど、上位に表示されます。しかし単にお金をかければよいというわけではなく、リンク先の広告の質が低ければ、順位は下がってしまう仕組みです。
しかし何をもって「良い広告」だと認識されるかを学ぶには、非常に時間がかかります。だからこそ、専門的なノウハウを持つ広告運用会社の活用が必要です。彼らは「キーワードやLP(ランディングページ)がユーザーの検索意図と合っているのか」「除外キーワードをどう設定するか」など細かい点も熟知しています。
特に工務店やリフォーム会社では、リスティング広告を上手く活用することが大切です。安価なサービスであれば、「家の近所だから」といった理由で選ばれることもあります。しかしリフォームなど住宅に関するサービスは単価が高いため、顧客は自分でしっかり情報を集めます。そのため、広告運用会社を利用して効果的なリスティング広告を掲載することが、自社の集客力アップに直接的に結び付きます。
自社で広告運用するのではなく、プロに頼むことによって以下のようなメリットを得られます。
本格的に広告運用に取り組むためには、社内で担当者を決める必要があります。しかし少人数の企業や一人で仕事をしている個人事業主の方は、こういった担当者の設置は難しいものです。本業と兼任させることもできますが、それでは広告にかけられる時間は減ってしまい思ったような効果は出ません。広告運用会社に頼ることで、より質の高い仕事をスピーディに進めることができます。
工務店やリフォーム会社では、リスティング広告を含め様々な広告運用を積極的に行います。そのため、広告運用会社には様々な案件を通したノウハウが溜まっている状態です。このノウハウを自社の広告運用に活かしてもらえるのは、プロに頼んだときならではのメリットとなります。
広告にはリスティング広告以外にも、様々な手法があります。それぞれメリット・デメリットがありますが、それらをすべて検討するのは非常に時間がかかるものです。広告運用会社に依頼すれば、今、自社にとってどんな広告が効果的なのかを判断してもらい、適切な手法を選択してもらうことが可能です。
広告を自社で運用すると、どうしても主観的な目線が入ってしまうものです。「うちの強みはここだから」「このサービスを売りたいから」といった自社都合による広告を打ち出してしまい、上手く集客につながらないケースは多々あります。広告運用会社を利用すれば、「こういった人をターゲットに、このポイントを打ち出すべき」といった第三者の客観的な視点で広告を運用できます。
広告運用会社の利用には、メリットだけではなくデメリットもあります。
継続的に広告運用をしていても、広告運用会社を利用している間は自社にノウハウが溜まりません。スポットとして利用するなら問題ありませんが、継続的に活用するのであれば自社に担当者を設置するという選択肢も検討すべきです。まずは広告運用会社に依頼し、そこで広告についての相談をして少しずつスキルを身につけて、ゆくゆくは自社に担当者を置くといった段階的な対応も可能でしょう。
広告運用会社を利用する以上、もちろんコストが発生します。金額は業者によってバラバラですが、広告費の20%前後に設定されていることが多いです。自社で運用業務が発生せず本業に支障をきたさないため、それほど高い金額ではないかもしれませんが、これだけの費用をかける必要があるのか定期的な検討は必要です。

現在、膨大な数の広告運用会社があります。それぞれ強みや特徴は異なりますが、「自分たちはどの業者に依頼すればいいのか」を見極めることは簡単ではありません。場合によっては、コストだけかかって思ったような成果が出ないケースもあります。
住宅業界では職人気質の方も多く、「いい仕事をしていればお客さんは集められる」と考えている方もたくさんいます。しかし実際には、どんなに品質の高いサービスを提供していても集客に苦労するケースは多いです。だからこそ広告を活用する必要があります。
自分たちだけで広告を運用することもできますが、知識や経験がなければ簡単ではありませんし、せっかくお金と時間をかけても思ったような効果が出ないこともあるでしょう。これを避けるため、広告運用会社の活用を検討してみてください。