
近年、Instagram(インスタグラム)は集客ツールとしても注目を集めています。すでにInstagram運用をしているという方も多いのではないでしょうか。
しかし思いつきで新規投稿をしているだけでは、Instagram運用が充分できているとは言えません。
効果測定をしながらPDCAを回さないと、ユーザー行動やニーズを理解することはできず、労働対効果も得られません。「毎日投稿しているのに売上があがらない」とお悩みの方にむけてInstagramの効果測定方法をまとめました。ぜひ最後まで読んでみてください。
※PDCAとはPlan(計画)Do(実行)Check(測定)Act(改善)の頭文字をとった業務改善方法。
Instagramは日本国内で3,300万人以上の月間アクティブユーザー数がいる、人気SNSの1つです。元々は写真投稿サイトなので視覚的効果が高く、ビフォーアフターの掲載などがユーザーから人気を集めています。コロナ禍以降、Instagramユーザーの利用時間は今まで以上に増えているとも言われています。
さらに、SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンクの「ホットリンク総研調べ」によると、35%近いユーザーがInstagramの検索機能を使っていると回答しています。このことからもInstagramがサービスや商品の検索ツールとなっていることが分かります。
効果測定は今後のアカウントの方向性や目標を決める大事な運用プロセスです。効果測定をせずに日々の投稿をすることは、予算を組まずに時間や費用を費やしているようなものです。売上が上がるどころか、気づかぬうちに大きな出費となる可能性もあります。
効率的にInstagram運用ができるよう、定期的な効果測定を実施しましょう。
効果測定のためにまずやらなくてはいけないことは目標設定です。目標設定には以下の2種類があります。KGI(Key Goal Indicator 最重要目標達成指標)・KPI(Key Performance Indicator 重要業績指標)の設定です。

この目標は「フォロワー数を増やしたい」など具体的な数字が入っておらず、漠然としたものでは不十分です。数字で測ることのできる目標を設定しましょう。
数値化することで、1年前と後の比較検証ができ、次の改善アクションへと繋げることができます。
効果測定の方法や見るべき指標は、Instagram運用の目的によって異なります。ここではInstagramの効果測定によく使われる指標の例を紹介します。

フォロワー数はSNS運用で最もわかりやすく、最初に誰もが気にする指標といえるでしょう。認知拡大を目的としたアカウントの場合、フォロワー数は測定すべき指標です。また、日々のフォロワー増加率・減少率も併せて測定し、一気に増えたり減ったりした時期に何が起きていたか検証しましょう。フォロワー数を増やすヒントが見つかる可能性があります。
エンゲージメントとは投稿に対してのいいねやコメント、投稿保存といったユーザーアクションをいいます。エンゲージメント率を測定すると、ユーザーが求めているコンテンツがわかり、市場調査になります。ユーザーのニーズを知ることはブランディング強化にも役立てることができます。
Instagramのエンゲージメント計測方法は以下のとおりです。
エンゲージメント数=いいね、コメント、投稿保存の合計数
エンゲージメント率=エンゲージメント数÷インプレッション数(表示回数)

Instagramで認知したユーザーを自社サイトまで誘導することで、問い合わせなどのコンバージョン増加が見込めます。自社サイトのアクセス増加をKPIとしている場合は、プロフィール欄や投稿ページに自社サイトへの導線を設置しておきましょう。
実際に効果測定を開始してみたものの、思うような効果を得られないと悩むこともあるでしょう。そんなときの対処法を紹介します。
習い事系サービスや代行系サービスなど、あなたが提供しているサービスと近いアカウントはいくつも存在しているはずです。その中からフォロワー数が多いアカウントをいくつかピックアップして分析してみてください。たとえば「ハッシュタグを10個以上つけている」など共通点を見つけたらぜひ自身のInstagramアカウントにも取り入れてみましょう。そのような成功法則を見つけ、マネをした上でまた効果測定をしてみてください。
日々、指標を見て終わりになっていませんか?それらの指標を1週間、1か月といった期間で比較して初めて「傾向」を捉えることができます。たとえば週で比較してみると曜日によっての変動が見えると思います。週末にいいねの数が増える傾向がわかれば、それに合わせて投稿を変える工夫ができます。
まずは日々の指標をエクセルなどに入力し、数字を可視化してみましょう。ある程度の期間分のデータが集まった時点で分析を繰り返していくことが大切です。
Instagramのデータ収集を自動化させるツールはいくつも存在しています。データ収集に時間をかけられないという方や、より細かい分析をしたいという方はツールを導入してみるといいでしょう。
無料のものや、競合アカウントの分析までしてくれるツールもあります。自社アカウントの課題解決ができるツールを選んでみてください。
最近では、Instagram運用サービスを提供する企業も増えてきました。
「さまざまな施策をうっても効果が出せなかった」「現時点で費用対効果が見込めない」という方は運用代行も視野に入れて検討してみてください。
費用をできるだけ抑えたいという方は、クラウドワークスなどでSNS運用代行を提供している人を探してみるといいでしょう。安値でサービス提供しているワーカーも多くいます。
もしくは数字分析に強い友人・知人に依頼してみるのも1つの手です。事前に支払える金額や依頼したい内容を具体的に伝えておき、後々トラブルにはならないようにしましょう。
今回はInstagram投稿から一歩踏み込んだ「効果測定」に関して解説してきました。
Instagramは今や個人事業主にとっても、企業にとっても重要な集客ツールです。すでにInstagramアカウントを持っているという方は、ぜひこの機会に効果測定の見直しをしてみてはいかがでしょうか。