お料理やヘアメイク、フラワーアレンジメントなどの魅力をSNSやWEBで伝えるためには、素敵な写真は欠かせないもの。
でもいざ撮影してみると、暗く写ってしまったり、立体感がうまく出せなかったりと、お困りの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、綺麗に撮影するために、マスターしたい3つのポイントをご紹介します。個性や魅力が伝わる写真を掲載することができれば、顧客に強いインパクトを残すことができ、他社との差別化にも役立ちますよ。
撮影の際は、作品そのものに意識が集中しがちですが、完成度を左右する重要なポイントとして欠かせないのが“背景”です。作品の魅力を際立たせるために、生活感を感じるものや余計なものが写り込まないよう、撮影場所となるテーブルや床、背景などはすっきりと片付けておくようにしましょう。
自宅など限られた作業スペースで撮影を行う場合、イメージ通りの背景や床、テーブルなどを準備するのが難しいという方も多いのではないでしょうか?そこでおすすめなのが“背景ボード”の活用です。
1枚1,000円程で市販されている“スチレンボード”なら、色展開も豊富で、手軽に持ち運ぶことができるので、写り込ませたくないものを隠しながら、作品に合わせた世界観を演出することができます。もう少しオリジナリティやニュアンスを追求したいという方は、ベニヤ板に漆喰やペンキを塗装したものを自主制作されるのもおすすめです。
作品を明るくクリアに撮影しようと、照明をつけたくなるかもしれませんが、蛍光灯の下では青みが強く、白熱球の下では黄味が強い写真になってしまうため、花本来の色味を損ってしまう可能性があります。そこで初心者は、窓辺など自然光がたっぷりと入ってくる場所を利用し、照明はOFFにして撮影を行いましょう。また柔らかな雰囲気の写真を撮りたい時は、カーテンなどを引き、光が当たりすぎないよう気をつけましょう。
立体感や柔らかな質感を写真で生き生きと表現するためには、“光”だけでなく“影”をうまく利用するのがポイントです。「被写体の斜め45°からさしている光(半逆光)」なら、逆光ほど被写体が暗くならずに、適度な影を作ることができ、立体感を表現することが可能です。「被写体の横からの光(サイド光)」は被写体に影が強く出やすく、明暗がはっきりとしたメリハリのある描写を行いたい時におすすめです。
コンパクトカメラや一眼レフを使って撮影を行なっている方は、自然光で撮影した画像が暗いと感じる場合、オート機能で撮影するのではなく「露出」を調整しましょう。一般的な露出調整ボタンはプラスとマイナスで表記されていますが、プラス方向にすれば画像が明るく、マイナス方向にすれば画像が暗くなるはずです。スマートフォンで撮影をされている場合も、露出の調整が可能なものが多いので、チェックしてみてくださいね。
撮影に不慣れな場合、やってしまいがちなのが、まず被写体を構図の真ん中に置いてしまうことです。でも「何だか雰囲気が上手くでない」「無駄な余白が多い」など、上手に撮ることが意外に難しいと感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
そこでまず覚えておきたいのが、写真の縦横を三分割し、線が重なるところに被写体を置くという“三分割法”です。この法則を意識して撮影を行うと、写真に安定感が生まれ、バランスよく収まる効果があると言われています。デジカメはもちろんのこと、スマホでも“グリッド”の機能を使用すれば、簡単に三分割法を実行することができるので、ぜひトライしてみてくださいね。
三分割方をマスターしたら、次にトライしていただきたいのが、作品を写真の右端や左端に置き、余白を作る方法です。あえて余白を作ることで見る人がストーリー性や空気感を感じられる雰囲気に仕上げることができるので、他社との差別化を図りたいといった方におすすめです。
対角線構図とは、写真に対角線を引き、被写体を対角線上に載せる構図です。対角線を意識することで、写真に奥行きがでたり、躍動感を演出することができます。必ずしも正確な対角線を意識する必要はないので、カメラを傾けてみたり、撮る角度を変えてみたりして、“斜め”の印象を残す写真を狙ってみましょう。
いかがでしたか。今回はフラワーアレンジメントを簡単に美しく撮影し、顧客を惹きつける3つのポイントをお伝えしました。コツを掴んで、撮った写真を利用して魅力を余すことなく伝えてくださいね!