個人事業主や事業を運営する人にとって最も大切なことは、「集客」です。どんなに良い商品やサービスを準備できても、提供する顧客がいなければ意味がありません。だからこそ、新規顧客を獲得するための広告運用が大切です。今回は、広告運用会社を使うべきか、もし活用したらどんなメリット・デメリットがあるのかなどについて解説します。
広告運用とは、どんな広告を、どんな媒体に、どのくらいの金額をかけて出稿し、どの程度の効果があったかを検証して、改善策を考える一連の流れのことです。検索結果ページに表示されるリスティング広告や、InstagramやTwitterなどに表示されるSNS広告など、様々な種類があります。
自社の商品・サービスをより広い層に知ってもらうために行い、購入や来店などにつなげることが目的です。自営業の方は知名度ゼロの状態から始めることがほとんどのため、広告を通じて新規顧客を獲得することが重要になります。
しかし広告運用のスキルは、一朝一夕で身につくものではありません。知識のないまま広告を出しても、時間とお金ばかりかかって1円の利益にもならないというケースはよくあります。だからこそノウハウを持つ広告運用会社を利用することがおすすめです。
広告運用会社を使うことでどのようなメリットが得られるのか、3つのポイントを紹介します。
広告運用はこだわればこだわるほど時間がかかり、本業に割ける時間が少なくなってしまいます。集客は大切ですが、本業がおろそかになってしまっては本末転倒です。
広告運用会社に依頼すれば、一切の手間を外注できるので自分自身は本業に集中することができます。自分のスキルを高めたり、既存顧客との関係構築に注力したり、より本質的な部分に時間をかけることができます。
広告は単に出すだけではなく、定期的に効果測定をする必要があります。出しっぱなしにして上手くいくケースは珍しく、文言やデザインなどを変えてより訴求力のある内容に変えてくことで効果が出るようになるものです。
広告運用会社に依頼すれば、「今出している広告はどのくらい効果が出ているのか」「どんな改善点があるのか」を分析してもらえます。それを受けてどのような修正をするかまで対応してもらえるので、手間がかかりません。
広告運用会社は、オンラインでの集客における様々なノウハウを持っています。そのため、広告についてはもちろん、付随した事柄も相談が可能です。
例えば広告のリンク先となっている自社HPやLP（ランディングページ）を見てもらって、ライティングやデザインについて意見をもらうといったこともできるでしょう。
広告会社を活用する際、メリットだけではなくデメリットについても理解しておくことが大切です。
広告運用会社を利用するにはもちろん料金がかかり、相場は広告費の20％前後です。まずは少額から始めることもできますが、本格的に運用するとなるとそれなりの金額になります。
自分で広告を作成したり運用したりといった手間は省けますが、そういったメリットと必要となるコストが見合っているか、常に検討しなくてはなりません。スポットで使う場合はそこまで慎重にならなくてもよいかもしれませんが、継続的に利用する場合は注意しましょう。
広告について一切の業務をお願いできるので手間はかかりませんが、ノウハウは溜まりません。もしコストが気になるのであれば、少しずつでも広告について学びスキルを身につけるようにしましょう。
とはいえ最初の一歩をどう踏み出せばよいかは難しいため、まずはスポットや短期契約で広告運用会社に依頼し、流れをつかんでから自分で運用するといったこともできます。
広告運用会社は、複数の案件を抱えています。そのため常にリアルタイムで対応してもらうことはほとんどできません。「ここを変更してほしい」といった連絡をしても、タイムラグが生まれてしまいます。
もしスピード感を持って色々と試したいのであれば、自分で運用した方が早いでしょう。特に、契約前のやり取りでスピード感が合わないと思ったら避けた方がベターです。
広告運用会社に依頼する際、以下の4つに気を付けると上手く活用できます。これからお願いしようとしている方は、このポイントに気を付けてください。
広告について基本的な知識を備えていた方が、担当者の方との会話がスムーズになります。専門的な詳しい知識は不要ですが、どんな広告の種類があり、それぞれどのような特徴があるのかといったことはぜひ学んでおきましょう。こういった基本を身につけることは、悪徳業者に騙される失敗を防ぐことにもつながります。
現在、多くの広告運用会社があるので、いくつか比較してからどこに頼むか決めましょう。業者によって「飲食業界の広告が得意」「SNS広告で成功事例が多い」など、強みは異なります。自分のビジネスはどんなジャンルで、どのような層をターゲットにしているのかなどを検討してから、依頼する会社をピックアップしてください。
単に広告を出すだけであれば、自分で少し勉強すれば対応できるものもあります。わざわざお金を払ってプロに頼むのであれば、広告を出した後の改善内容まで提案してもらいましょう。広告は出してすぐ高い効果があるとは限らず、何度か試して集客につながることも多いです。そのため、出稿後いかに工夫するかが重要になります。
広告運用会社の方とコミュニケーションを取るとき、自分と相性がよいかどうかも重要な要素の一つです。こちらの意図が上手く伝わらなかったり、スピード感が合わなかったりすると、ストレスがたまるものです。上手くやり取りができなければ、自分の出したい広告を出せなかったり、狙った効果が得られなかったりといった失敗も起きてしまいます。広告運用会社は非常に多いので、あえてそういった相手とやり取りする必要はありません。違和感を覚えたら別の業者を探してみましょう。
広告運用会社を上手に使うことで、自分の商品やサービスを広く知ってもらうことができます。これから新規顧客を獲得したい方や、新しいターゲットにアプローチしたい方などは、ぜひ活用を検討してみてください。その際は、メリット・デメリットを理解した上で、成功率が高まるようコツをおさえておきましょう。
